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    自閉っ子、こういう風にできてます!

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    自閉症を持つ著者が自身の体験をもとに自閉症の内面を語る本。

    自閉症者が自身の体験を交えて書かれているので、教科書上の知識としてしか知らなかった言葉が、具体例として理解できるので、自閉症を理解するうえでとても参考になります。

    中でも、特に興味深かった内容は「自閉は身体障害でもある」と書かれていたことです。

    表題でこの言葉だけみたときは「?」と思いましたが、読み進めていくと、納得です。

    自閉症者は特有の感覚の障害があるのですが、それが身体操作にまで影響を及ぼすとの内容でした。
    例えば、歩くときは常に「右足、左足、右足、左足・・・」と足を意識して動かさないと歩くことができない。
    しかし、足を動かすことに全神経を集中させているので、周りの景色に気を配っている余裕がなく、目的地を通り過ぎてしまうことがしばしばなんだとか・・・

    さらに、コタツに足を入れると「足がなくなってしまう!」みたいなんです。
    なぜなら「見えないものは、ない」という感覚(?)らしく、コタツに足を入れると、見えなくなるために足がなくなってしまうようなのです。
    そして、コタツから出るときはコタツ布団をめくって、自分の足があることを確認してからじゃないと、足を抜けないらしい。

    また同じように、背中は見えないからパーカーのフードがどこかにひっかかりでもしたら、急に動けなくなってしまったり、自分にはお尻がないからイスに座れないとか。


    この本を読むまでこのような独特の感覚を持っているなんて全く知りませんでした。

    自閉症の理解を深めるのにとても役に立つ一冊ですね!

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